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【リール動画】生物として設計されている基本原則に立ち返る。

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不安のもとは病気ではない
相武台脳神経外科の加藤貴弘です。

昨日、診察室で患者さんから
「コレステロールが高いけど、全然脂っこい食事をしてないのになんでですか?」
というご質問をいただきました。

そもそも大きな視点で考えてみると、
人間、1万年ぐらいさかのぼってみると、朝から晩までお腹いっぱい食べ続けて
何十年も生きてきたという人は、すごく稀なんじゃないかと思います。

昔の人はやっぱりご飯がなかったり、飢餓状態になったり、
そういうものと戦いながら、耐えながら生きてきたと思います。

そういうことを考えると、人間の体って、そういうふうには設計されていない。
3度3度ご飯を食べて脂分を消化するような設計になっていない可能性もあるわけです。

その中でコレステロールの値をコントロールできるような薬が今はあります。
そういった「文明の利器」を使いながら動脈硬化を抑えることで、
昔の人に比べて、今の時代はすごく長寿を享受できるようになっています。

ある意味、文明の利器を有効利用しながら生きていくということも必要なのですが、
大きな視点でとらえると、生物というのは地球上で生きてくる中で、
すごく厳しい逆境を自分の体の中で有効利用できるように進化してきたものが生き残ってきた、
という現実があります。

昔は酸素というのは猛毒な物質だったのですが、
それを呼吸できてエネルギーに変える代謝機能を得てきました。

また、地球上でミネラルが少なくなった時期には、
骨の中にミネラルを貯蔵できる能力を身につけてきたりしています。

そういった進化の歴史をふまえると、
多くの動物の中で3度3度食事をしている動物は少なく、
生物としての設計が、そういった規則正しく食事をとり続けることを前提としていない可能性もあると思います。

むしろ、何か厳しい環境があったとき、
その状況を想定した設計になっていて、
逆にその「厳しい状況を有効利用する」ことが、生物としての戦略とも言えます。

つまり、「空腹な状態」こそが、健康のバランスを保つ上で重要な時期なのではないかと、
最近、私自身もさまざまな情報を集めていく中で、そう感じるようになっています。

そういった情報がまとまってきた今、
「空腹の時期」が人間にとってどんな健康的メリットをもたらすのか、
それをどのように利用すれば、病気を克服したり健康状態に近づけるのか、

そういったことを、今後情報がまとまり次第、
少しずつアウトプットしていきたいと考えています。

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講師プロフィール

加藤 貴弘
相武台脳神経外科院長

私は加藤貴弘と申します。小田急線相武台前駅徒歩2分、新宿より約50分ほどの場所に、2011年7月より脳神経外科クリニックを開業しております。広島大学を卒業後(2002年)脳神経外科にて修練をつみました。

経歴としましては1976年静岡県三島市で出生。小学校〜高校まで香川県仲多度郡多度津町で過ごした後、駿台市ヶ谷校で1年浪人生活(谷塚寮)。広島大学医学部卒業後、国立国際医療センター(初期研修、後期研修脳外科、ベトナムチョウライ病院にて3ヶ月研修)、県立宮城こども病院脳神経外科(後期研修)、青森県立中央病院麻酔科、横浜新都市脳神経外科などで脳神経外科臨床に携わってまいりました。

その経験の中で、いま医者が目指していることと世間一般の方の医療に対する要望とどんどん開きが出てきていること、さらに介護保険も含めると国家予算の半分以上を占める医療費、医療人の人手不足、過酷な労働環境などを目の当たりにしてきました。医療改革を多くの方が必要と感じていますが、出てくる発想や対策は場当たり的な、対策でしかありません。そのような対策は焼け石に水で、破綻への道を転がり落ちる速度は加速度的にあがっていくばかりです。

私は「本質に無理はない」という考え方がベースにあります。我々は医療に対して、もしかしたら、大変な勘違いをしているのではないか?という思いにかられて2年前一時的に医者をやめて日本全国を歩き回り取材に奔走しました。その結果、私はひとつの結論に達しました。
「ベクトルの向きを、逆にすれば良いのだ」押してだめならひいてみろ、です。

いま世の中の方は、脳卒中にならないか? 心筋梗塞にならないか? 癌にならないか? 不安で一杯です。心の声が聞こえてきます。「だれか私の体を病気から守って、健康にして。医者だろ助けてくれよ」「私の体は病気にならないと保証してくれ」助けを求めて、病院、人間ドックなどに行きます。あるいは、そのような願望があるものの怖くて行けない状態です。結論から言います。その方向へ進んでも永遠に健康の安心感は得られないでしょう。次から次へといろんな欲求、不安が出てくるだけです。

私がつかんだ答えは、本当に単純なものでした。「答えを外に求めない。内に求める」できるだけ自分の心の声を、体の声を聞こうとする。全くベクトルを逆にするというものでした。そのことの詳細をお伝えできればとおもい日々診療させていただいています。もし、実際に関わらせていただくことができる機会に恵まれましたら幸いです。

相武台脳神経外科
院長
加藤 貴弘

院長略歴
2002年 3月 広島大学医学部卒業
2002年 4月 国立国際医療センター(ベトナムに派遣・3ヶ月間)
2007年 4月 宮城県立こども病院
2010年 4月 横浜新都市脳神経外科
2011年 7月 相武台脳神経外科へ着任

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