がん患者さんが病気を克服するための第一歩目とは? | |
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こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。
当院では末期がん患者さんにビタミン点滴等いろいろ行っているんですが 病状が大変な状況になってご自身が不安にすごく襲われそうな時 意外に自分がどこを目標にしているのかというのを 忘れてしまっているということがあるので もう一度 そういった不安な時はそれを確認するということは必要かなと思います パニックになって自分が行きたい方向が全くわからなくなっていると 自分がやるべきことも自分が進むべき方向もわからなくなってしまうので その状況にパニックになるだけで状態が悪くなってしまうっていうことになりかねないからです 意外に困難な状況にあるときというのは 自分の目標というのを具体的にわかっていないことがあります 昨日のがんの方に最終的には どういう状態になりたいですかということをお話聞いたら あまりイメージがパッと即答できない がんを治すことっていうのを漠然と言われてるんですけど がんを治すというのはどういう状態かというのを イメージできないお話を伺っていると ご実家がある田舎に旅行されて 家の手伝いを少しするぐらい元気になりたいっていうことを 明確に言われたんですがやはりご自身の最終的な 行くべき方向性を具体的に言えれば言えるほど その目標というのは近づいてきますし 目標がわかってないとどっちに行っていいかわからないので結局不安に襲われるだけになってしまいますから いろいろなつらい状況にあるときというのは 結局 ご自身がどのようにしたいかっていうのを 具体的にわかっていないことが多い そのことで状況に負けてしまうということがあるということを 診察させていただいて感じましたので 今日お伝えしました そういう時には できるだけご自身が生きたい方向性を 具体的にイメージするっていうのはいいのではないかなと思います |
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講師プロフィール
加藤 貴弘
相武台脳神経外科院長
私は加藤貴弘と申します。小田急線相武台前駅徒歩2分、新宿より約50分ほどの場所に、2011年7月より脳神経外科クリニックを開業しております。広島大学を卒業後(2002年)脳神経外科にて修練をつみました。
経歴としましては1976年静岡県三島市で出生。小学校〜高校まで香川県仲多度郡多度津町で過ごした後、駿台市ヶ谷校で1年浪人生活(谷塚寮)。広島大学医学部卒業後、国立国際医療センター(初期研修、後期研修脳外科、ベトナムチョウライ病院にて3ヶ月研修)、県立宮城こども病院脳神経外科(後期研修)、青森県立中央病院麻酔科、横浜新都市脳神経外科などで脳神経外科臨床に携わってまいりました。
その経験の中で、いま医者が目指していることと世間一般の方の医療に対する要望とどんどん開きが出てきていること、さらに介護保険も含めると国家予算の半分以上を占める医療費、医療人の人手不足、過酷な労働環境などを目の当たりにしてきました。医療改革を多くの方が必要と感じていますが、出てくる発想や対策は場当たり的な、対策でしかありません。そのような対策は焼け石に水で、破綻への道を転がり落ちる速度は加速度的にあがっていくばかりです。
私は「本質に無理はない」という考え方がベースにあります。我々は医療に対して、もしかしたら、大変な勘違いをしているのではないか?という思いにかられて2年前一時的に医者をやめて日本全国を歩き回り取材に奔走しました。その結果、私はひとつの結論に達しました。
「ベクトルの向きを、逆にすれば良いのだ」押してだめならひいてみろ、です。
いま世の中の方は、脳卒中にならないか? 心筋梗塞にならないか? 癌にならないか? 不安で一杯です。心の声が聞こえてきます。「だれか私の体を病気から守って、健康にして。医者だろ助けてくれよ」「私の体は病気にならないと保証してくれ」助けを求めて、病院、人間ドックなどに行きます。あるいは、そのような願望があるものの怖くて行けない状態です。結論から言います。その方向へ進んでも永遠に健康の安心感は得られないでしょう。次から次へといろんな欲求、不安が出てくるだけです。
私がつかんだ答えは、本当に単純なものでした。「答えを外に求めない。内に求める」できるだけ自分の心の声を、体の声を聞こうとする。全くベクトルを逆にするというものでした。そのことの詳細をお伝えできればとおもい日々診療させていただいています。もし、実際に関わらせていただくことができる機会に恵まれましたら幸いです。
相武台脳神経外科
院長
加藤 貴弘
院長略歴
2002年 3月 広島大学医学部卒業
2002年 4月 国立国際医療センター(ベトナムに派遣・3ヶ月間)
2007年 4月 宮城県立こども病院
2010年 4月 横浜新都市脳神経外科
2011年 7月 相武台脳神経外科へ着任