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【リール動画】不安のもとは病気ではない

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不安のもとは病気ではない
相武台脳神経外科の加藤貴弘です。
人間が不安を感じるのは、例えば夜道で真っ暗な時のように、
何が起こっているのか全然わからない時です。

真っ暗な時に周りが見えなくて、変な人がいないか、落とし穴がないかなど、不安になってきます。
また、先行きが不透明でこの先どうなっていくかわからない時も不安になります。
物事がはっきり見えにくい時というのは、不安を感じやすいのです。

病気に対する不安も同じで、
例えば、自分の体で何が起こっているのか、自分自身で意味が分からなくなってきた時、
理由がわからない身体の変化が起こった時、
その状態を理解できないことが最大の不安につながります。

普段の生活の中で、「ちょっと頭痛いけど仕事頑張ろう」「体が悪いけど仕事をすれば気が紛れる」
「家事を休めない」といった理由で症状を抑え込み、心配なこと――家族のこと、介護のこと、会社のこと――
ばかりを優先して、体のことを考えずに何十年も過ごすと、
体の調子を表す症状はだんだん頭に上がってこなくなります。

そうすると、ずっと体調が悪くても気づかない状態になります。
そして、ある時突然、大きな症状が出たり、それが病気となって現れることもあります。

「なんでこんな強い症状が急に出るのか?」
「元気だったのに、なんで突然脳梗塞になってしまったのか?」

こうした疑問を抱くことがありますが、実際には病気は急に現れるわけではありません。
水面下でじわじわと、長年にわたって蓄積されていくのです。

その時に、自分の身体の微細な変化を感じ取れるかどうかが、大きな病気を予防する上でとても重要になります。
逆に言えば、日頃から身体の調子が良いか悪いかを理解できていれば、
大きな病気にはならない可能性が高まるのです。

体調が悪いことに気づかず、忙しく仕事をしたり遊んだりして過ごすと、
それが長年蓄積され、大きな病気につながります。
そのため、「調子が悪い」ということを判断できる能力が、病気の予防には欠かせません。
不安を減らすためにも、自分の体の調子をしっかり把握することが大切です。

自分の体の状態を知る方法としては、採血検査や脳ドックのMRI検査などがありますが、
それ以上に重要なのは、自分自身で体の変化に気づくことです。

最初は不安が大きく、なかなかこうした話が受け入れられない方もいるかもしれません。
しかし、少しずつ体の調子を整える習慣を作り、
「自分の体がどういう状態なのか」を理解できるようになることが大切です。

生活習慣を改善するためには、まず「自分の体の調子が分からなくなっている」という事実を認識すること。
そして、「どうすれば体の調子を整えられるのか?」を考え、実践していくことが重要です。

体調を整える練習を続けることで、不安が減り、病気を予防できるようになります。
まずはこの事実を理解し、実践していくことが大切です。

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講師プロフィール

加藤 貴弘
相武台脳神経外科院長

私は加藤貴弘と申します。小田急線相武台前駅徒歩2分、新宿より約50分ほどの場所に、2011年7月より脳神経外科クリニックを開業しております。広島大学を卒業後(2002年)脳神経外科にて修練をつみました。

経歴としましては1976年静岡県三島市で出生。小学校〜高校まで香川県仲多度郡多度津町で過ごした後、駿台市ヶ谷校で1年浪人生活(谷塚寮)。広島大学医学部卒業後、国立国際医療センター(初期研修、後期研修脳外科、ベトナムチョウライ病院にて3ヶ月研修)、県立宮城こども病院脳神経外科(後期研修)、青森県立中央病院麻酔科、横浜新都市脳神経外科などで脳神経外科臨床に携わってまいりました。

その経験の中で、いま医者が目指していることと世間一般の方の医療に対する要望とどんどん開きが出てきていること、さらに介護保険も含めると国家予算の半分以上を占める医療費、医療人の人手不足、過酷な労働環境などを目の当たりにしてきました。医療改革を多くの方が必要と感じていますが、出てくる発想や対策は場当たり的な、対策でしかありません。そのような対策は焼け石に水で、破綻への道を転がり落ちる速度は加速度的にあがっていくばかりです。

私は「本質に無理はない」という考え方がベースにあります。我々は医療に対して、もしかしたら、大変な勘違いをしているのではないか?という思いにかられて2年前一時的に医者をやめて日本全国を歩き回り取材に奔走しました。その結果、私はひとつの結論に達しました。
「ベクトルの向きを、逆にすれば良いのだ」押してだめならひいてみろ、です。

いま世の中の方は、脳卒中にならないか? 心筋梗塞にならないか? 癌にならないか? 不安で一杯です。心の声が聞こえてきます。「だれか私の体を病気から守って、健康にして。医者だろ助けてくれよ」「私の体は病気にならないと保証してくれ」助けを求めて、病院、人間ドックなどに行きます。あるいは、そのような願望があるものの怖くて行けない状態です。結論から言います。その方向へ進んでも永遠に健康の安心感は得られないでしょう。次から次へといろんな欲求、不安が出てくるだけです。

私がつかんだ答えは、本当に単純なものでした。「答えを外に求めない。内に求める」できるだけ自分の心の声を、体の声を聞こうとする。全くベクトルを逆にするというものでした。そのことの詳細をお伝えできればとおもい日々診療させていただいています。もし、実際に関わらせていただくことができる機会に恵まれましたら幸いです。

相武台脳神経外科
院長
加藤 貴弘

院長略歴
2002年 3月 広島大学医学部卒業
2002年 4月 国立国際医療センター(ベトナムに派遣・3ヶ月間)
2007年 4月 宮城県立こども病院
2010年 4月 横浜新都市脳神経外科
2011年 7月 相武台脳神経外科へ着任

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